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番号 |
用語 |
意味 |
参考 |
1101 |
熱処理 |
所要する性質を及ぼすことを目的に実施する加熱と冷却の様々な組み合わせ。
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heat treatment |
1102 |
光輝熱処理 |
保護雰囲気の中で熱処理することで、表面の高温酸化および脫炭を防止して、表の面を光沢の状態に維持する熱処理。
光沢焼きなまし(bright annealing)
光沢ノーマライジング(bright normalizing)
光沢クェンティン(bright hardening)
光沢テンパリング(bright tempering)などがある。 |
bright heat treatment |
1104 |
真空熱処理 |
真空の中で加熱している熱処理の総称。
真空焼きなまし(vacuun annealing)
真空クェンティン(vacuum hardening)
真空テンパリング(vacuum tempering)などがある。 |
controlled atmosphere
heat treatment |
1105 |
イオン衝撃熱処理、プラズマ熱処理 |
減圧雰囲気の中で陰極にした処理物と二極の間で起こるグロー放電を利用した表面処理。 |
ion bombardment
heat treatment,
plasma heat
treatment |
1106 |
電解熱処理 |
電解液または塩浴の中で陰極にした処理物と両極の間で通電して処理物を加熱後冷却する熱処理。
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electrolytic heat treatment |
1115 |
オーステナイト化 |
鉄鋼を変態温度区域以上の温度で加熱してオーステナイト組織とする操作。
完全オーステナイト化(complete austenitizing)という。
変態温度区域内の温度で加熱し、部分的に
オーステナイトとする場合は部分オーステナイト化
(partial austenitizing)という。 |
austenitizing |
1116 |
硬化 |
時効、加熱冷却処理などで硬度を高める操作。
時効硬化、析出硬化、クェンティン硬化、表面硬化などがある
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hardening |
1203 |
再結晶 |
冷間加工などで塑性変形を起こした結晶が加熱されるとき、内部応力が減少する過程に続い
いて変形が残っている本来の結晶粒子から内部の変形がない新たな決定の核が生じて、
その数を拡大するとともに、それぞれの核がだんだんと大きくなって本来の結晶粒子と置換
されていく現象。
再結晶を起こす温度を再結晶温度という。
この温度は金属や合金の純度または造成、結晶内の塑性変形の程度、加熱時間などに大きな影響を受ける。 |
recrystallization |
1205 |
脱炭 |
鉄鋼を炭素と反応する雰囲気の中で加熱する時、表面で炭素を失う現象。
脱炭された層を脱炭層といい、その深さを表す用語には全脱炭深さ、フェライト脱炭深さ、
特定残留炭素含有率脱炭深さ、実用脱炭深さなどがある
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decarburizaion |
4101 |
表面硬化処理 |
鉄鋼の表面層を硬化するためにする浸炭クェンティン、窒化、高周波クェンティン、花火ク
クェンティンなどの操作。 |
surface hardening |
4102 |
高周波クェンティン |
高周波電流による誘導加熱作用で加熱するクェンティン。
主に鉄鋼の任意の表面または部分をクェンティンする時に使用する。
鉄鋼の高周波クェンティン・テンパーリング加工はKS B4902
(鉄鋼の高周波クェンティンとテンパーリング加工)に規定されている。 |
induction hardening |
4104 |
浸炭 |
鋼の表面層の炭素量を増加させるために浸炭剤の中で加熱処理する操作。
浸炭剤の種類によって固体浸炭、液体浸炭及びガス浸炭に分かれる。
また、浸炭した鋼はクェンティン・テンパーリングをして使用するのが普通である。
この処理を表面硬化(case hardening)という。
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carburizing |